津友子さんに
2008年の「小さなうつわのメッセージ」に津友子さんに宛てて書いた文です。
【人との出逢い、そのご縁というものは、不思議なものですね。多分高田馬場に住んでいなかったら、電話交換手の資格を採る為の職業訓練所に通うあなたにあえなかったでしょうね。】に始まる文です。
続けて【はじめに出逢ったのはいつで、どんなにして出逢ったかは、昔々の話となって記憶の向こうに消えていますが、高田馬場に住んでいれば、取り立てての出逢いではなかったのでしょうね。私は、盲人杖を突いて歩いている方に道でお合いすると、傍により片肘を出して「良ければ、ご一緒に・・・」と、声をおかけしていました。】
多分貴女とも、そうしてお友達になったと思いますが・・・。
【貴女と、良く、待ち合わせるようになったのは、聖イグナチオ教会の聖書の勉強に御一緒するということからかしらね。だからといって、しげくお付き合いをしたということではないけれど、貴重な思い出だけはしっかりと残っています。
あなたと一緒に電車に乗る時に、あなたの身体を支たので、ホームと電車の隙間にあなたの足を落としてしまいましたね。その時、あなたは直ぐに私に注意をされました。「人を助けるということは、ただ、自分がしっかり歩けばいいのです。そのしっかりと歩いて電車に乗るあなたに私は従って電車に乗れるのです。」それは、社会的な生活をする人間の基本の生き方を、私にピシャっと言って下さいました。】
これも、ご一緒に電車に乗っているときのことです。
【私が夢中でおしゃべりしていると、「次の駅であなたはおりるのよ」と教えられました。あなたの目から見れば、この見えている私は、人生甘えて、適当で、自分勝手な生き方をしていると感じておられたことでしょうね。あなたとお話していて感じることは、障害に対して感情的になるという心の歪のない、そのまんまの心、ありのままをみられる心の持主。でしょうか。】
2002年6月7日8日の大和郡山での感謝の集いの文。【大和郡山での感謝の集いに、感謝の心を津友子さんにとお招きしました。その日の思い出に『感謝の集いの栞』という小冊子を作り津友子さんも文を寄せて下さいました。題は「ありがとう」です。
25年前に、私と五十鈴さんとの出会いがきっかけとなり、「小さなうつわの会」が誕生しました。たくさんの人との出逢い、ヨハネ学園で陶芸をやっているみなさんとの関わりなど、たくさんのできごとが、この「会」を大きくし、25才になったのです。私自身、仕事をしながら、結婚、出産、育児を経験することにより、今こんなふうに思います。私のように視覚にハンディがある者、手足や知能に障害がある人、しかしどのような人間もちゃんと人格を持ち、生きる権利はあるのです。
社会の中で障害があるなしに関わらず、共に生活していくためには、相手を理解し思いやりをもって協力し合うことだと考えます。
私は、大切な二人の子供のために、自分のために、そして多くの仲間のために、今もそしてこれからも、頑張り続けます。
25年を記念し、また新たな出発を願って開催されたこの集いで、私にすてきな思い出を頂きました。
木村弓さんの透き通った声と優しく柔らかい手、「唐招提寺」と「薬師寺」で「心」を少し学ぶことが出来ました。
みなさんが私を大切に思い、接してくださいました。
また、みなさんにお会いできますように・・・・
『つゆ子さんありがとう』という文と、カラオケ大会のリハ−サルとして津友子さんは、宗谷岬を歌って下さいました。動画に収録してあります。
(HP NO153)『つゆ子さんありがとう』動画・ツユ子さん『聞いてください』
津友子さん
植松繁画
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