津友子さんの手紙
富士聖ヨハネ学園に津友子さんの初給料からの献金を送った折、津友子さんの点字の手紙も同封したのでしょう。そんなこともすっかり忘れていた頃のことです。
8年前、それをあずかっていらっしゃった富士聖ヨハネ学園のシスターから、つゆこさんの点字の手紙が送られてきました。その点字の文をカタカナにして書かれていました。
セイヨハネガクエンノ ミナサマ
ハイケイ イチネンジューデイチバン ステキナ キセツニ ナリマシタ
ミナサンニワ ハジメテ オタヨリシマス
ワタシワ センジツ ミナサンガ ツクラレタ モノヲ イタダキ トテモ
ヨロコンデイマス
ワタシワ メガミエマセンガ チャワンヤ オサラヲ サワルト ミナサンノ
ココロ コモッタ アタタカサ ソシテ ケンメイナ ココロガ ヒシヒシトカンジラレルノデ ホカノ ドンナニ タカクテ スバラシイ モノ デモ アナタタチノ ツクッタ モノニワ オヨバヌ モノト カクシンシテイルノデス
イツノヒカ ミナサントアッテ ハナシタリ ウタッタリスルノガ
ワタシノタノシミ デス
オタガイニ タノシミニシ テマショー
デワ オゲンキデ ガンバッテ クダサイ
サヨーナラ
その津友子さんの文に添えての私の文です。
【富士山の麓の清らかな水の湧き出る忍野村というところに、富士聖ヨハネ学園があります。まだできて間もない頃のことです。私はそこのバザーによんでいただきました。
そしてそこで園生の陶芸作品に出会ったのです。土の塊にただ真中がくぼんでいるというような分厚いうつわでした。土をこねた指後が残ってでこぼこしていました。
ゆがんでいました。不思議な感動でした。今まで出会ったことのないものでした。
その不思議な感動をお友達に伝えたくて、十個のうつわを買いました。
うつわは、一つ一つお友達ひとりひとりに何かを伝えたことでしょう。
その中の一つにひびが入っているうつわがありました。
そのうつわは、私の家のうつわとなりました。そのうつわは、私にいろいろのことを教えてくれました。】
そしてお雛祭りの日に、このうつわと津友子さんとの出逢いがあったのでした。
小さなうつわは、にこにこしているだけ。
ほんの僅かな土からできた小さなうつわなのに
限りのない大きな大きな恵みをいれる小さなうつわ。
ひびがはいって捨てられるような小さなうつわ。
それでもこの世にたった一つのうつわ。
そこにあるだけで命の尊いことを教えてくれた不思議なうつわ。
ただ黙ってにこにこしているそんなうつわそれはね、うつわを作った人の素直な心が、うつわのいのちとなっていたから
それだけだから・・・
(HP・No09・メッセージ)
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