『人をつくる言葉』から・・・
大村智先生の著書『人をつくる言葉』を読ませてい戴きます。
まず、「はじめに」の文はパンフレットに引用されています。
【「人のために役立つことをしなさい」これは私の人生のいわば「原点」になった言葉です。この言葉を幼いころに育ててくれた祖母から、ことあるごとに言われました。】この御祖母様の一言により「言葉」を大切にされたことが書かれていました。
【研究の人生で岐路の折に、どちらが「人の役に立つ研究になるか」「より世の中に役立つ方向へ選択することを常に考えてきました。】
【「言葉は人の生き方を決める」ということを、いつの間にか意識するようになった】
【言葉は時として人を悲しませたり怒らせたりもしますが、多くの場合は人を楽しませ喜ばせています。】
【人生の指針となり行動規範となる言葉を胆の底に収めていくことは、人生を豊かにすると確信するようになっていました。その私の体験が読者の方々に伝わり、言葉の意味が肝の底へと響き渡っていくことがあれば、大変うれしく思います。】
『人をつくる言葉』にまず最初に書かれていた文は、「1・人生」という題で、九品仏浄心寺の掲示板に貼られていたお言葉でした。
人生
朝は希望に起き
昼は努力に生き
夜は感謝に眠る
自宅の近所にある九品仏浄心寺の掲示板に貼られていた言葉です。
充実した良い人生を送るためには、自分自身が良い姿勢、つまり良い心のあり方で生活することが大切です。
「人生」という項目に書かれた文から、心に残った文です
思いやりには想像力が必要である
美術の基本である想像力は
思いやりの心を持ち続けることで養われる
芸術にしろ、科学にしろ、その道で結果を残したいのなら独創性を持つことです。
想像力を育めば、そこから独創性が生まれます。そのために必要となるのが、思いやりの心なのです。
恕
「恕」とは思いやりの心のことです。
『論語』の中で「一生涯貫き通すべき一言はありますか」と弟子に聞かれた孔子の答えがこの「恕」でした。ただ、思いやりの心は、実行することがなかなか難しい。
人の気持ちを汲めるようになるためには、想像力を磨かなければなりません。
今、若い人たちに一番伝えたい言葉です。
敬神崇祖(けいしんすうそ)
「命を繋いでくれたご先祖様に感謝し、また、その命を育み、守ってくれた大自然とそこに宿る神様に感謝する」という意味です。今の世の中にとって、先祖を敬い 子孫を思いやることこそ最も必要なことではないでしょうか。
年を重ねただけで 人は老いない
理想を失うとき 初めて老いる
アメリカの詩人サムエル・ウルマン(1840〜1924)の言葉です。ウルマン著『青春とは、心の若さである。』(作山宗久訳、角川文庫)より。
「目標を持って生きる」ということは、ボケない条件でもあります。
われわれの生命は
どこで終わろうと
それはそこで全部なのだ
人生の有用さは
その長さにあるのではなく
使い方にある
長生きをしても
ほとんど生きなかった者もある
ルネサンス期のフランスの思想家であるシェル・ド・モンテーニュ(1533〜1592)の言葉です。モシテー二ュ著『エセー』(原二郎訳、岩波文庫)より。
人生を有意義なものにするためには、自分の時間をどう使うべきか。とにかく、相手のことを考えながら生活をすることです。そういう人に対しては、周りも応援する雰囲気が出てきますし、実際に応援してくれる人も現れます。自分のことだけを考えていると、その人生には協力者が現れず、大きな仕事は成し遂げられません。
死は
生を最後に
完成させるもの
万物流転
インドの詩人であり、ノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴール(1961〜1941)の詩集『キーターンジャリ(歌の捧げ物)』のなかにある言葉です。死んでいく姿というものは、逆に言えば、最期まで生ききる姿でもあります。
大村先生の御年からも、そして、私の年からも、心をよぎる言葉に「死」があります。生まれたのだから、死があるのが当然ですが、「生きた」「生かされた」というコトバを、心に思い浮かべて、あれこれと思うのが、80を過ぎたばあさまの日常茶飯事です。
今生、戴いた人生で演じた万物流転のドラマ「死は生を最後に完成させるもの」。
いよいよラストシーンです。
舞台の上に巻かれている垂れ幕が、終わりの合図のその時を待っています。
どんなラストシーンとなるのでしょう。「私」はどんな最期を演じるのでしょうか。
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