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 おわりに


被昇天のマリア様の祝日に

 日本に初めてキリスト教を伝えたイエズス会の宣教師「フランシスコ・ザビエル」は、1549年の8月15日「聖母マリア様の被昇天の祝日」の日に、鹿児島に上陸したということから、ザビエルは、日本を聖母マリアにお捧げしたというこの日本です。
 心豊かに子等を育てられる地は、母なる地といえるでしょう。日本は、自然豊かな国だからでしょうか。私は砂漠の地に旅行をしたことがありますが、自然環境の厳しい所は、魂の修業の地のように思えました。それもあっての人の住む地球なのでしょう。


 次の文は、1977年7月9日、カトリック信徒となる私の洗礼の代母、今は亡きマリア・ヨハンナ柴田美枝子様が、信仰に関わる文を記されていたノートを私に下さったそのノートに書かれていた文です。被昇天のマリア様、マリア、アスンタと洗礼名を頂いた私は、2005年8月15日の被昇天のマリア様の祝日の「小さなうつわのメッセージ」に「慈しみ深きみ光。吾を導きたまえ」と祈り、掲載させて戴いた文です。

 本当のものは相対ではない。「今」を凡てとして受け入れて生きること。
「我」は神が主体ではなく、自分が主体であり、自己満足と不可分のもの。
「神を信じる」といわれていることの多くは、神についての話、又は神に関する書物にあるその事を受け入れ信じたということ・・・。
 本当に神を信じるということは、今、生きる一切の存在のカギをにぎり給う不可知の神との出遭いを体験して、はじめて言える事ではないか。相対にあって絶対を求めることは不可能である。一瞬、一瞬、今に生きることが真理である。

 一切の恐怖、迷信、信仰を心から取り除くこと。
 なぜならそれは、凡てでいます神に対する理解の不足であり、二元的な受け取り方。
 今を生きれば、記憶というものはなく、過去、未来もない。
 愛と慈しみのみが在る。それが、真理。
 愛と慈しみのみが存在する世界とは、自ら自分の心を凡て内在の神にあけわたしたことを意味する。この状態においてはじめて今を生きたといえよう。
 自己の反応する心によく気をつけていれば、自分のとらわれ方がわかる。
 愛、慈しみ、それのみ。それ以外は自らの間違いで、作り出したもの。
 心の乱れが起きた時、まだ解脱しきれないところに対しての神様からの警告。
 謙虚に神に心を開いて、神に心そのものをあけわたすこと。
 人はそれぞれに異なった旨命がある。まず自分にあたえられた旨命が、何であるか発見しなければならない。

「コトバは神とともにあり。コトバは神なりき。」
「しかしてコトバは肉となりき」肉には発言力はない。
 コトバはマコトの神の意志によって生まれたのだ。全てが神の創造によるもの。
 全てが創造主と一体であるということ。これが、隣人を愛せよ。という真理。
 全き智慧に帰依するには、本来、無一物を体験すること。
 神の遍在をみとめるなら、神は命であり、どこにも死の入る余地はない。
 ただ、形がかわるのみ。

「全てが創造主と一体であるということ。」「神の遍在をみとめるなら、神は命であり、どこにも死の入る余地はない。ただ、形がかわるのみ。」そうなのですね。
 こんな文を読みました。
【この世は、物や身体、他人の心のお陰で、或る状態に落ちていることから離れやすい。そして精神的成長や霊的成長がしやすい。神はその被造物である人間に、霊界からこの世に帰って精神的、霊的成長の機会を与えて下さっているのだと思う。
 もし霊界で愛、智慧、自由、創造性に目覚めた魂は、この世におけるよりはるかに早く霊的成長ができ、神との一致、悟りの世界に達することができるが、それができる魂は稀少であって、一般の人間や魂は、何千年、何万年の間はあの世とこの世の往復を繰り返すのである。】(「人間はどこから来てどこへ行くのだろうか」本山博著)終戦記念日は、「聖母マリア様・被昇天の祝日」、そして旧のお盆の中日です。
 あの世とこの世を、行き交う魂を戴いている私です。そして、間もなく、今生戴いた数々のご縁に「ありがとうございました。」で、旅立つことでしょう。感謝です。







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