砕けたる魂
絶えざる御助の聖母
五十鈴謹画
聖母マリア様へのお祈りの賜物は、十字架上のキリストの愛の真義、神様から戴いたまっさらの魂となるように、人々の罪の贖いをされ、人々の魂の汚れを洗い流して下さるということ。それが、私の洗礼の賜物でした。
其の時のことを記した文です。
自我が己が内に存在しているということ。
それが「原罪」でした。
「原罪」を自分では取り除くことは無理です。
どこまでも自分の我というものが存在してしまうのです。
その自我の己を、心底突き詰めていく自己との格闘の中で、見えたのは、鏡と向き合っている自分そのものでした。
そこには、自己追及の格闘の苦痛を避け、誤魔化す自分がおりました。
その誤魔化しの自分は、どこまでも、誤魔化ししか出来ませんでした。
最後に、私は、あきらめの中に、死人のようにして、目を閉じました。
どのくらい時が刻んだのか解りませんが、何も見えない暗黒の中に、微かな暖かい光が射し込んでくるように感じました。
それは・・・憐れみを下さった「神様の愛」神様の御意、御光だったのでしょうか。
自我の存在「原罪」。
でも、素直な心で、神様にお願いする祈りは、それを取り除いて下さり、素直な心にして下さる御親の愛の御心・・・。
1999年の頃の文です。
【毎日、祈り、その日の聖句を、筆で書写していました。
「神の求めたまふそなえものは砕けたる魂なり
神はそれをかろしめたまはじ」
この聖句は、それ以前にも、心するようにと、特別に神様が下さった御ことばと思い、深く大切に心に戴いた思い出があります。今でもこの聖句は、私の人生に戴いた宝物と言えるお詞です。この世の人生の道に砕けそうになっていた私の頭上に、射し込んできた一条の光の聖句でした。】
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