ori05

Page :: ori05 / 08


たまゆらのえにし

 2008年(平成20年)11月24日、朝、喜多壽佳御住職様はご遷化されました。
 10月18日「天の川」の贈呈式の日が、今生でお目にかからせていただいた最後の日になってしまいました。その時記した文から・・・
【贈呈式を終えての祝宴の折に、壽佳様は早めに引き上げられ、お見送りした時の後ろ姿が心に残り、もう一度、前向きでお目にかかりたいと願っておりました。
 今もあの童女のお歌をうたわれるような語らいが、聞えてくるようです。】

 表紙に記した蓮の葉のうえのひとしずくのお歌は、喜多壽佳御住職様とのたまゆらのような「えにし」御縁、弁才天様の居ますお池の蓮の葉の上での、ほんのひとしづくの出逢いのように思えて、喜多壽佳御住職様のご遷化をうかがった折に、御霊送りに詠ませて戴きました。たった3度のお目もじのご縁でした。それは、「ほんの」の「たまゆら」の「ゆきあい」の意(こころ)を戴いたという想いでした。

 この「たまゆらのえにし」ということで、思い出すお話しがあります。
 額安寺と所縁のある忍性様のお話しです。
 忍性様は、行基菩薩様を信仰の基とされて修行をなさいました。
 その行基菩薩様の所縁の竹林寺にお詣りした時に記した文に載せたお歌です。
「蓮の葉にたまれる水の玉のごと引かれる人に会うかうれしさ」
 このお歌は、聖武天皇が行基のもとを訪れられた折に、聖武天皇の玉船が、泉川をめぐり、行基と終日楽しまれたその時に、同席した橘諸兄が琴を弾き詠われた諸兄のお歌です。

【国家を背負われてご苦労の多い聖武天皇のお顔に、この折は、安らぎのほほえみを、そして行基の民衆のために、仏行に勤められたそのお顔に刻まれた皺も、その折には、やわらかに・・・】
【お二人の無言の中に「引かれる人に会うかうれしさ」という息づかいが感じられるお歌と思うのです。】
 そして【諸兄のつつむような優しい心遣いが、そよ風のようにお歌から伝わります。
 私は、このお歌を、そっと口ずさむと、涙がこぼれてきます。】

【聖武天皇の事は、多くの民の苦しみ、国という重い荷を背負われた天皇。】
 そして【人智では及びもつかぬ難問を、神仏に縋り、この多難な大波を乗り切られるという天皇を、菩薩の心をもって助けられる行基に出会われて、どんなにかお心がやすまれたことでしょう。この出会いは、偶然ではないと感じるのです。】
 これは(HP No272 P08)に記載した文です。
 そして、蓮の葉のうえのひとしずくは、お釈迦さまのお働きを伝えるイメージだったと、行基のお墓参りをした後に気が付いたのでした。

 喜多壽佳御住職様とのたまゆらのえにし。それは、弁才天様の導かれた、蓮の葉のあるお池のひとしずくのよう・・・。
「天の川」の絵の御奉納のご縁は、琵琶を奏でられる弁天様の御働き。

たまゆらの ほんの の いのちの つゆしずく
ほんの の ゆきあい 蓮の葉の上(へ)に

いすゞ

「夕日を額安寺西の門から眺めて・・・」と題した表紙の写真は、喜多壽佳御住職様にお目にかかり、その後、琵琶の演奏をして頂いた日の夕方の写真です。
 額安寺とのご縁は「大和郡山の風を感じるところ」に始まる「たまゆらのえにし」の「いざない」でした。夢のような御縁の運びでした。その時のことを記した文です。

 その春の一日が暮れていきます。額安寺のご門のはるか西の彼方に日が傾いていきます。「楽しかった! 」と、心のそこから出ることばに乗って、手を天に向け広げて「有難うございました」とお庭でくるくると回ると、風が吹いてきて、お庭に生えている竹の葉はさらさらとゆれました。

 今でも思い出すさらさらという竹の葉ずれの音・・・。
 この風の誘いのことを記した文【大和郡山の風を感じるところのドラマのシナリオの作者は、どこの、どなたですか?「出来すぎですよ。」と申し上げたいようです。】
 出来すぎのような、さらさらという葉ずれの音が聞こえてくる竹は、表紙の写真、額安寺の西門の彼方に沈む夕日の赤い空の下に映っていました。




五十鈴撮影

2008・03・06







【当サイト『小さなうつわのメッセージHP(山梨版)』のURLについて】
 2019年7月6日以降に、このサイト『小さなうつわのメッセージHP(山梨版)』へアクセスする際は以下のURLでお願いいたします。

≫ 当『小さなうつわのメッセージHP(山梨版)』のURL(https://awa.rgr.jp.wiki.cgi)(別窓で開きます)



【新サイトの開設にともなう当サイトの扱い等について】
 2019年6月11日より新『小さなうつわのメッセージ』HPが開設されています。2019年6月以降の最新号(『折々の記』第58号以降)の閲覧は新『小さなうつわのメッセージ』にてご閲覧願います。
 それにともない当サイトは旧『小さなうつわのメッセージ』HPとして過去の更新などの閲覧として利用できます。
 これからも『小さなうつわのメッセージ』をよろしくお願いいたします。

≫ 新『小さなうつわのメッセージHP(館林版)』(https://tiny-pot.com/)(別窓で開きます)



【検索サイト(Yahoo!やGoogle等)を利用した際の、検索結果について】
 当サイト名等を検索した際に、その検索結果に当サイトの他に、まったく当サイトと関係ない広告目的(営利目的)のサイトが表示されることがあります。中には悪質な誘導サイトが含まれる場合があります。当サイトの検索ランクが高いためですが、それらの無関係なサイトは、当サイトとは一切関係ありませんのでご注意ください。また、そのような無関係のサイトを閲覧した場合は一切関知しませんのであらかじめご了承願います。(2011/04/16)
【ページのスタイル(デザイン)の自動変更について】
 2006/10/10からページのスタイル(デザイン)が自動的に切り替わる事があります。これはその時点でのサイト・スタイルに最適化されて作成されているためです。
 表示の異常等ではありませんのでご安心ください。
【表示について】
 このサイトはFirefoxでの表示に最適化されています。IEですと表示が乱れる場合がありますのであらかじめご了承ください。
 閲覧の推奨は、五十鈴さんの環境(フルHD1920x1080)を基準にしております。(2013/04)
【原版表示廃止のお知らせ】
 これまで当サイトではWeb版とあわせて原版も表示させていましたが、原作者の五十鈴さんと協議の結果、2006年9月25付更新分(No63)からWeb版のみの表示になりました。
 Web版の制作は、五十鈴さんがDTPで執筆して印字したもの(A4版の原版)を元に、なるべく原版と同じようになるように再現しております。そのため、通常のWebページの書式とは違ったレイアウト構成になっております。画面サイズによっては表示の乱れる場合がある点をあらかじめご了承ください。
 「五十鈴さんのオリジナルの原版が欲しい!」という方は、下記のお問い合わせメールアドレスにてお知らせください。(若干の印刷料や送料を負担していただくことになると思いますのであらかじめご了承ください)

mailto:tiny-pot@fruits.jp

お問い合わせ等はメールにてこちらまで。

 このサイトの内容のすべて又は一部の無断掲載や無断引用や無断印刷や無断配布を禁止します。また内容の編集・追記・改ざん・改変・一部削除等をしたものの引用や掲載や印刷等も禁止します。
 また、このサイトの内容のすべて又は一部の掲載や参照や引用の許可は、内容の性質上、各頁の枠単位ごとにすべて別々に許可申請が必要となりますので、予めご了承願います。
 各ページの著作権は、それぞれの原作者に帰属します。
【注意】 このサイトのリンクの登録は必ずhttps://awa.rgr.jp/wiki.cgiでお願いいたします。
(各頁への直リンクは構いませんが、更新の都合で予告なく各頁のURLが変更されます)

https://awa.rgr.jp/wiki.cgi リンクを登録するときは、
こちらのバナーをお使いください。

Produce by FULTAIP.


0047318

+10,000,000 OVER(2021)