「天の川」の贈呈式
織田廣喜画伯「天の川」贈呈の儀の折の文です。
【爽やかな秋の日でした。贈呈の儀としての最後の一筆、「天の川」の画面の薔薇の花びらに黄色を塗りそれで終わることに打ち合わせではなっていましたが、やはり、それだけでは済みませんでした。左の端に黒の陰をつけ更に・・・、最後の一筆はなん筆にもなりました。】そうして10時半、「天の川」の奉納式が始まりました。
【額安寺御住職喜多壽佳様は、若々しい晴れやかなお顔で、本堂にお出ましになりました。織田廣喜画伯も、昨日額安寺様から記念に頂かれたネクタイをされ、背広の上着の絵の具は、何とか落とせましたが、ズボンは、やむなく、弟子の稲本玲子さんの黒のズボンをはかれました。】ということでしたが、織田廣喜画伯は、女物とは気付かれずに、ゴムパンツなので、楽だと喜んでおられました・・・ところがです。
【そのお姿をよくよく見ると後ろ前のようでした。】という文がありました。
久しぶりにその文を読んで(そういえば・・・)と思い出しました。
【何とか奉納のお式に合うお姿になったところで「天の川」贈呈の儀が始まりました。
「織田廣喜画伯の贈答のお言葉を・・・」という司会者の紹介に、日ごろ余りお話をなさらない先生は、戸惑っておられましたが、親の反対を押し切って絵描きとなった若い頃の貧乏修業のお話しをされました。】
食費はつめて、絵の具代にお金を回していたそんな時代の思い出の話でした。
そんな頃、東京の神田にあった画材屋が火事に遭ったというその場を、織田先生は、たまたま通りかかられて、山ほどの油絵の具が、火事の火に溶かされたを見て、思わずその溶かされた絵の具、それを手にしたというお話でした。
【その絵の具のチューブを剥がして使えると思われた時のうれしそうなお顔も再現。
更にそれが安く買えると知って、質屋に行ってお金の調達された時のお話しをされたお顔は、ほころんできました。それで、日頃の絵の具への渇望の思いが満たされたという、味わい深い思いでのお話しでした。】
織田廣喜画伯の人生修業のお話しの後に、唐招提寺の元長老、額安寺名誉住持遠藤證圓氏が、御本尊の11面観音像の御前で奉納文を讀まれました。
【秋天おだやかにして菊花香る今日の佳き日南贍部洲大日本国大和国額安寺は新たなる慶事に恵まれたり。如何となればそれ不思議なる勝縁めぐり来て3百号の大画面が奉納され本堂に更なる荘厳を加えたり。・・・】
【その功徳主は洋画家織田廣喜氏にして画伯は画業にいそしむこと70余年我が国洋画界の大御所にして二科会を代表してその興隆に努めらる、90余歳の今日も尚をかくしゃくとして健筆を振われるなり・・・】
【「天の川」と題するこの渾身の大作は、中央に楽を奏る弁才天女が、清純な乙女として配せられる、天空に広がる天の川に弁才天女が遊ぶという発想は、おそらくは画伯が始めてにして自由に夢想をめぐらす織田絵画の真髄とも言うべし】という名文のお経を称えられ、更に続けての文は、琴を持つ天女は【聖なる河の女神サラスバァティと呼ばれ、水を司る女神としての信奉からやがてブラフマンすなわち梵天の妃とも称され音楽・芸術・智慧・福徳をもたらす女神としてひろく敬仰されたり。
仏教興起するや仏法守護の天女として崇仰を深め中国では七福神にとり入れられ我が国では「金光明最勝王経」にもとづきひろく信奉せらる・・・】というこの絵画「天の川」の仏教と結ばれての御奉納文でした。(HP No174 P03)

喜多壽佳御住職様と織田廣喜画伯
額安寺ご本堂で・・・

額安寺の皆様と大和郡山上田市長
そして、ノーネクタイの織田廣喜画伯
2008・10・18 (五十鈴撮影)
「天の川」の贈呈式が終わった後の、記念撮影の写真です。織田廣喜画伯は、贈呈式寸前まで本堂で筆を手にしておられたので、ネクタイを締められていない姿でした。
【絵を描かれる前に背広を着替えることをいくらお勧めしても、絵に集中されておられて聞く耳はなく、途中から、暑いと気付かれて背広はぬがれました。その時、すでに背広は油絵具で彩られていました。エルメスのネクタイは、白色の油絵具で描かれた線の模様が付いたので、はずされましたので、ネクタイなしでの記念撮影になりました。】その時の文です。
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