おわりに
介護の日々に
織田廣喜聞書「絵筆とリラと」第1章『ベッドの上で涙を流す』と題されての文からです。
介護の秘けつは、毎日同じことを繰り返すことにあるようです。
毎朝9時に、ベッドで寝ているリラのマッサージを始めます。熱いタオルで頭の上から腰、尻まで丁寧に続けます。足先は関節を伸ばして、口の中はタオルに塩を付けてー。
横たわったままですが、かなりの運動になります。血液の循環も良くなります。時間はだいたい1時間、昼前までかかります。若いころ、指圧師のところに下宿していたことがあり、ツボ、ツボを押さえることができ役立っています。これはぼくの健康のためにも役立っています。
マッサージはちょうど、江戸川の矢切の渡しの舟を漕いでいるようで運動になります。
たんが出たら、たんを取ります。
髪をとくのも、ぼくの仕事です。化粧もしてあげます。絵を描くようにリラのまゆもかきます。マッサージが終わり、リラを寝かしてから食事をとります。ベッドの横のアトリエでリラを見ながら絵筆を握るのは、それからです。お客さまの応対もあります。リラの横で、お話をします。夕方から夜にかけて、一階まで降ろして、ぬるめのふろに入れます。お手伝いさん二人がかりでふろ場に連れて行くのですが、階段部分は車いすを運ぶ簡易リフトを使います。
そして入浴の記述です。
【・・・ふろには、ぽくが先に湯船に入って、抱きかかえるようにして入れます。お湯が気管の中に入らないように顔から、口の中から丁寧に洗ってやります。
時間をかけてマッサージをします。外に出たりして、夕方がだめなときも、どんなに遅くなってもふろに入れます。】
次は食事の記述です。
【リラの食事は、鼻から胃に通した管で取ります。5,6年前までは、好きなチャーハンや吸い物を作ってやっていましたが、もどすようになって気管を切断してからは、こうしています。時間は2時間ほどかかります。・・・】

フランス組曲 稲本玲子画
織田先生のお弟子さんの稲本玲子さんは、今、同じように、身体の運動機能に関わる御病気になられたご主人の看護の日々を、送っておられます。
その時間の合間に、ご主人の近くで、展覧会に出品される油絵を描かれて、今年の展覧会に出される「フランス組曲」を写真に撮り、メールで送って下さいました。織田廣喜画伯との思い出の文章も書いて戴きたかったのですが、御無理の様でした。
続けて、織田廣喜画伯の画集から、織田廣喜画伯の大好きな絵を、メールで送って下さいました。文章の代わりに・・・

電車
織田廣喜画

待合室にて
織田廣喜画
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