No441

Page :: No441 / Web版 / 03


シチリアのシラクサの涙の聖母

 故スブリリオ神父様から戴いた「シラクサの涙の聖母」のパンフレットから・・・



「1953年8月29日から4日間続いて、この御像の目から人間の涙が流れて、無数のめぐみと奇跡のはじめとなった。この尊い涙はわれわれに語る御母の声である。」にはじまります。

 目撃者が語る「シラクサの涙の聖母」
 神のおん母聖マリアは、人間に対するあわれみ深いおん母として、そのみ心のお恵みによって、いつも罪人を神へ導いておられます。

 ルルドやファチマのご出現はそのしるしであって、何万人という人が聖母のおいましめに従って、神の聖寵にもどっています。最近、聖母のおんあわれみの新いしるしが、イタリヤのシラクサで現われました。
 1953年に聖母のご像の目が涙をこぼし、そのふしぎな涙が数えきれない奇跡のはじめとなったのです。他のご出現と違って、人びとに対するいましめの言葉はなく、言葉よりも強い力をもつ聖母の涙がシラクサのメッセージです。

 シラクサは、地中海の真中にあるシチリア島の東海岸にあって、その海の美しさと、昔、ギリシア文明の中心であったことで、よく知られている人口約10万の町です。
 広々とした港のそばにあって、現在はのんびりした町で、夕焼けと海の色の外に、ギリシャ、ローマ時代から残っている幾多の遺跡も観光客の目をよろこばせています。
 人間のドラマを演じていた西歴前の劇場等のあとで、初代の信仰のドラマを語るカタコンプ等の遺跡、プラトンなどの追憶よりもパウロの訪問の足あとと、ぺトロからおくられたマルチエロの播いた信仰の種が実った当地の無数の聖人の中に輝く聖ルチア、石の遺跡よりも歴史と信仰の遺跡の方が誇りです。そして終にこのシラクサが、聖母の涙という偉大な、神のドラマの舞台となりました。

 1953年の8月29日のこと、貧しい家に住んでいる若い夫婦の上に聖母のあわれみのおん目が恵みの涙を降らせます。戦争の影響で信仰の喜びも義務も忘れていた夫アンゼロは、今日も日傭人夫の仕事を見つけて畑に行き、病気の妻ニーナが、年よりと一緒に家に残っていました。
 目も見えなくなっていた若いニーナ(20歳)は朝から痛みがひどくて床につき、その年の始めに結婚したとき、親類からもらった聖母のみ心のご像の方をむいて、祈っていました。

 見えないはずの目を上にむけて聖母の慰めを願っていたニーナには、急に聖母像が見えてきました。そして御像が見えることよりも、そのご像がぬれていることに気づきました。
 そこで大きな声で看病にきていた姉を呼んで、「ご像がなぜ汗にぬれているの?」と尋ね、姉は「あなたにどうして見えるの?」と言いながら像に近づいてみて、「汗でぬれているのではなくて、涙をこぼしているのよ、目からですよ」と叫びました。

「こわい、こわい」と言いながら病気だったニーナが起き上り、そしてこの瞬間から病気は完全に治っていたのです。二人がまたよく見たら、聖母像の目からどんどん涙がでて、下にこぼれています。二人で手をつけたら、手も布もびっしょりになってしまって、余りのふしぎに驚いて、像をそのままにして、外にとび出して行きました。
 火事でも起こったかのように、「奇跡!奇跡!」と叫んだので、近所の人がやってきました。何も説明できないで、おろおろして、ただ「聖母が泣いている」とくり返えしながら、人びとを自分の部屋に押しこみました。

 最初の恐怖の瞬間がすぎると、この人たちも「恵みの涙だ!奇跡だ!聖母のあわれみだ!」と言って手をのばして涙をうけ、ハンカチにしみこませました。
 この噂はあっという間に町中にひろがって、夕方にはまだ暑い日の下に、数千の人びとが家の前で、涙の聖母像を見たいとおし合いへし合いの有様でありました。
 警官がやって来て、行列を作らせるのに大へんでした。・・・







【当サイト『小さなうつわのメッセージHP(山梨版)』のURLについて】
 2019年7月6日以降に、このサイト『小さなうつわのメッセージHP(山梨版)』へアクセスする際は以下のURLでお願いいたします。

≫ 当『小さなうつわのメッセージHP(山梨版)』のURL(https://awa.rgr.jp.wiki.cgi)(別窓で開きます)



【新サイトの開設にともなう当サイトの扱い等について】
 2019年6月11日より新『小さなうつわのメッセージ』HPが開設されています。2019年6月以降の最新号(『折々の記』第58号以降)の閲覧は新『小さなうつわのメッセージ』にてご閲覧願います。
 それにともない当サイトは旧『小さなうつわのメッセージ』HPとして過去の更新などの閲覧として利用できます。
 これからも『小さなうつわのメッセージ』をよろしくお願いいたします。

≫ 新『小さなうつわのメッセージHP(館林版)』(https://tiny-pot.com/)(別窓で開きます)



【検索サイト(Yahoo!やGoogle等)を利用した際の、検索結果について】
 当サイト名等を検索した際に、その検索結果に当サイトの他に、まったく当サイトと関係ない広告目的(営利目的)のサイトが表示されることがあります。中には悪質な誘導サイトが含まれる場合があります。当サイトの検索ランクが高いためですが、それらの無関係なサイトは、当サイトとは一切関係ありませんのでご注意ください。また、そのような無関係のサイトを閲覧した場合は一切関知しませんのであらかじめご了承願います。(2011/04/16)
【ページのスタイル(デザイン)の自動変更について】
 2006/10/10からページのスタイル(デザイン)が自動的に切り替わる事があります。これはその時点でのサイト・スタイルに最適化されて作成されているためです。
 表示の異常等ではありませんのでご安心ください。
【表示について】
 このサイトはFirefoxでの表示に最適化されています。IEですと表示が乱れる場合がありますのであらかじめご了承ください。
 閲覧の推奨は、五十鈴さんの環境(フルHD1920x1080)を基準にしております。(2013/04)
【原版表示廃止のお知らせ】
 これまで当サイトではWeb版とあわせて原版も表示させていましたが、原作者の五十鈴さんと協議の結果、2006年9月25付更新分(No63)からWeb版のみの表示になりました。
 Web版の制作は、五十鈴さんがDTPで執筆して印字したもの(A4版の原版)を元に、なるべく原版と同じようになるように再現しております。そのため、通常のWebページの書式とは違ったレイアウト構成になっております。画面サイズによっては表示の乱れる場合がある点をあらかじめご了承ください。
 「五十鈴さんのオリジナルの原版が欲しい!」という方は、下記のお問い合わせメールアドレスにてお知らせください。(若干の印刷料や送料を負担していただくことになると思いますのであらかじめご了承ください)

mailto:tiny-pot@fruits.jp

お問い合わせ等はメールにてこちらまで。

 このサイトの内容のすべて又は一部の無断掲載や無断引用や無断印刷や無断配布を禁止します。また内容の編集・追記・改ざん・改変・一部削除等をしたものの引用や掲載や印刷等も禁止します。
 また、このサイトの内容のすべて又は一部の掲載や参照や引用の許可は、内容の性質上、各頁の枠単位ごとにすべて別々に許可申請が必要となりますので、予めご了承願います。
 各ページの著作権は、それぞれの原作者に帰属します。
【注意】 このサイトのリンクの登録は必ずhttps://awa.rgr.jp/wiki.cgiでお願いいたします。
(各頁への直リンクは構いませんが、更新の都合で予告なく各頁のURLが変更されます)

https://awa.rgr.jp/wiki.cgi リンクを登録するときは、
こちらのバナーをお使いください。

Produce by FULTAIP.


0154642

+10,000,000 OVER(2021)