【戦後の神道教化】
『神道辞典』に書かれている戦前に次いで【戦後の神道教化】といいう文からです。
【高天原神話に源を発するわが民族の信仰伝統を正しく継承し、これを複雑多岐に亙る現代社会に適応発展させつつ、次の世代に伝へて行かうとするものとしている。
現在みられる神道教化の目標は、互いに絡み合う三分野に分けて考えられよう。
その第一は、個人と家庭の場におけるもので、神道的人格の育成と平和な暖かい家庭の建設が目標とされる。そのためにはつねに、神につながる生命をもち神々の恵みに生かされていることの自覚を伴う、謙虚な感謝の心と祈りの生活をすることが必要とされる。・・】
【現在みられる神道教化の目標は、その第一は、個人と家庭の場におけるもので、神道的人格の育成と平和な暖かい家庭の建設が目標とされる。そのためにはつねに、神につながる生命をもち神々の恵みに生かされていることの自覚を伴う、謙虚な感謝の心と祈りの生活をすることが必要とされる。】というこの文です。これは、神道だけではないと思います。どの宗教でも、又、宗教なしでも、基本的な大切な目標にしていると思います。
【第二は地域社会の次元におけるもので・地域の活性化と鎮守の神に守られた住民の共存共栄が目標である。また地方色を形成する良き宗教的文化伝統の保持・育成も含まれる。】とあります。これは、各地方地方での伝統的なおまつりを、氏子の方々が大切に引き継いで、それが、無形にも有形にも、その地域の文化の伝統として、子孫に伝えられていると思います。これは、日本人の心の奥に、残され、伝えられている、と、日本人として、誇らしく嬉しく思うことの ひとつです。
【第三は国家と国際社会の場におけるものである。これには神社本庁や有力大社などの企画・指導により、一般神社が協力するものと、公共機関や民間の諸分野と提携すべきものとが想定される。ここでの目標はまず国民の精神生活の向上、および日本の政治的・文化的アイデンティティの確立であるとされる。
また、世界共同体の一員たるにふさわしい国家間の相互援助、国際協力、平和共存もあげられる。】というこの内容は、戦後、この国が復興した頃からは、多くの民間の団体、宗教団体が、立派に世界に協力してきていると思います。
【国内的には、宗教性に支えられた天皇制の護持と、国民生活における古き良き思考や生活態度の再発見・再評価があげられ、国際的視野を兼備したユニークな文化要素は、世界文化の発展に寄与するとされる。】ここに、日本という国を顕す「天皇制」その護持という点です。それには、日本の神道の筋があると思います。戦前の戦争に駆り立てた「天皇制」ではない、本来の日本の「神」を、日本人として、まず知る時なのではと思うのです。
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